横浜都市発展記念館

ハマ発 NEWS LETTER
  • クロニクル2008-2012 展示・イベントでふり返るこの5年間
第19号 2013年3月

2008年に発行した開館5周年記念特別号では、

5周年記念展示「みんなでエキスポ―小さな万国博覧会」

にあわせて市民から募集した「思い出の品」を掲載し、

そのほか「常設展示の舞台裏」

「プレイバック! 企画展―担当者が語る5年間―」などの

特集記事を組みました。

開館10周年を迎えた本号では、

その後の5年間のあゆみを、

展示・イベントを中心にふりかえってみたいと思います。

第19号 2013年3月

開館5周年の記念イベントでは、アートイベント「日本大通りURANIWA―Labo」(詳細は

本誌11号

をご覧ください)のほか、市民から募集した鉄道写真展「横浜発―日本を走る/日本発―大陸を行く」を開催しました。会場となった日本大通り駅コンコースでは、このあとも横浜高速鉄道の共催・協力をいただき、みなとみらい線や横浜三塔などをテーマにしたパネル展を開催しています。

第19号 2013年3月
第19号 2013年3月

夏休み子どもウォーク

特別展「横浜ステーション物語」会場風景

第19号 2013年3月

夏休みイベントでは、親子で参加する歴史散歩「夏休み子どもウォーク」がスタート。初回は山手の西洋館などをめぐり、最後は山手資料館で冷たいアイスクリームをいただきながらのレクチャーでした。翌年からも、神奈川県立歴史博物館のドームや氷川丸のシャフトトンネルなど、普段は見学できない箇所に入れていただきました。

秋には、特別展「横浜ステーション物語」を開催。市民にとってもなじみ深い横浜駅を取り上げただけあって、大盛況の特別展でした。ミュージアムショップでは、手に入りにくい鉄道関連の展示図録を集め、好評をいただきました。そして関連イベントでは、雰囲気のある旧第一玄関で、戦後の記録映像の特別上映会をおこないました。

第19号 2013年3月

2009年度の話題はなんといっても横浜開港150周年。「開国博Y150」を筆頭に、あちこちで歴史をふりかえるイベントが開かれ、私たちも大忙しの一年でした。

第19号 2013年3月
第19号 2013年3月
第19号 2013年3月

企画展「横浜建築家列伝」展示解説

バスツアー「赤煉瓦ことはじめ」

第19号 2013年3月

企画展では、春から夏にかけて「横浜建築家列伝」を開催しました。当館が寄贈・寄託を受けている建築資料を中心に、幕末から昭和戦前期にかけての建築家たちを紹介し、大倉精神文化研究所との共催講座や、山手234番館でのパネル展など、館外での関連イベントも実施しました。

そのほかこの年は、写真グラフ誌「横浜グラフ」の画像全点を公開する

WEB展覧会「昭和9年の横浜〜『横浜グラフ』に見る75年前の世相〜」

を実施し、

絵葉書データベース

とあわせて、ホームページ上での資料公開を積極的に進めました。

年明けには、2本目の企画展として、横浜市ふるさと歴史財団埋蔵文化財センター・三殿台考古館との共催で「西洋館とフランス瓦」を開催。これまでの近代遺跡調査の成果を盛り込みました。関連イベントのバスツアー「赤煉瓦ことはじめ」では、大人気の富岡製糸場や深谷の日本煉瓦製造株式会社の工場施設などをめぐりました。

第19号 2013年3月

2010年度は特別展として「モダン横濱案内」を開催し、関東大震災からの復興がすすむ昭和はじめの横浜を舞台に、当時「モダン」と呼ばれた都市の生活や文化を紹介しました。展示解説の最終回では、近年テレビでお目にかかることも増えた日本モダンガール協會の淺井カヨさんと大正愛好会のモガ・モボの皆さんが展示室に登場!戦前にタイムスリップしたかのような華やいだ雰囲気に包まれた展示解説となりました。

第19号 2013年3月
第19号 2013年3月
第19号 2013年3月

ハマにモダンガールあらわる

特別展「モダン横濱案内」

会場風景

この特別展にあわせて、昭和初期の横浜中心部の地図に同時代のさまざまな施設をプロットし、その地点の画像や歴史情報を見ることができる

「モダン横濱歴史情報マップ」

を作成しました。現在このマップはホームページ上で公開しており、少しずつ地点情報

を増やしています。

同時に旧第一玄関では、パネル展「モダン都市の風景」「モダン横濱を写す」を開催。この年の事業は、「モダン」をキーワードに展開しました。

一方、常設展示室では、当館が所蔵する各都市の地理資料を紹介していく「都市シリーズ」をスタートさせ、神戸、大阪、鎌倉の三つの都市を取り上げました。

第19号 2013年3月

2011年度は、企画展「昭和の東海道」から始まりました。鉄道や国道などのあらたな「東海道」によって結ばれた、東京・横浜・名古屋・京都・大阪・神戸のいわゆる六大都市の姿を、当館所蔵の地理資料を中心に紹介しました。

第19号 2013年3月

夏には、常設展示室に展示壁を増設して、コーナー展の規模を拡大しました。横浜開港資料館との共催パネル展「カメラがとらえた昭和30年頃の横浜」や、近世に開発された吉田新田の近代以降の変遷を追った「関外と伊勢佐木の発展」など、ボリュームのあるコーナー展が実施できました。

続いて秋には、横浜開港資料館・横浜市史資料室との連携事業として、連続講座「『モダン都市』横浜を考える」を開催しました。6名の講師がそれぞれの担当分野からモダン都市横浜の文化・空間についてお話しました。

第19号 2013年3月
第19号 2013年3月
第19号 2013年3月

特別展

「横浜にチンチン電車が走った時代」

会場風景

開館9周年感謝イベント・手回しトロッコ

そして2011年度を盛大に締めくくったのが、特別展「横浜にチンチン電車が走った時代」でした。鉄道ファンや市電を懐かしく感じられる世代の方が大勢来場してくださり、歴代最高の入館者数を記録しました。年配の方がお孫さんの手を引きながら展示室で昔の思い出話をされている姿は、とても印象的でした。

特別展開催中の3月には、ユーラシア文化館とともに開館9周年の感謝イベントを実施しました。両館の特色を出した企画を用意し、なかでも市電をイメージした手回しトロッコはちびっ子に大人気。いや、大人が乗ってもなかなか楽しめるものでした。

第19号 2013年3月

2012年度は、横浜開港資料館と共同で開催した企画展「横浜の海 七面相」で幕を開けました。横浜開港資料館で幕末・明治編を、当館で大正・昭和編を同時に開催するという初めての試みで、二施設を会場とすることで、幕末から戦後までの長い時間の流れをまとまった形で構成することができました。また関連イベントとして企画した「歴史探検クルーズ」には、定員を大幅に上回るご応募をいただき、船を増便して実施しました(それでも抽選に漏れた皆さま、申し訳ありませんでした)。

第19号 2013年3月
第19号 2013年3月
第19号 2013年3月

歴史探検クルーズ

ミュージアムで夏祭り・

なつかしの街頭紙芝居

1階では、簡単な展示や講座ができるスペース(ギャラリー)を新設し、夏に「発掘!原三溪のゲストハウス」と題して、埋蔵文化財センターと共同で進めてきた三溪園旧松風閣の発掘調査の成果を、パネルと出土遺物で紹介しました。現地見学とあわせたミニ講座も好評でした。

同じく夏には、前年度に続いてユーラシア文化館と「ミュージアムで夏祭り」を開催。なつかしの街頭紙芝居では、あの黄金バットも登場!でも今の子どもたちには、街頭紙芝居はきっとおどろおどろしく映ったことでしょう。

以上、駆け足でこの5年間をふりかえってきました。昨年10月からは、1階ギャラリーで、月に一回、気軽に参加できる形式の「月イチ講座」もスタートしています。これからも来館される皆さまに満足していただけるよう、さまざまな企画を実施してまいります。

(青木祐介)