
伊勢佐木町の野沢屋前
(昭和初期、
横浜開港資料館所蔵)
ごあいさつ
2008年10月、伊勢佐木町の横浜松坂屋が惜しまれながら閉店しました。昭和戦前期の横浜を代表する百貨店建築として、歴史的建造物にも認定されていた横浜松坂屋(旧野澤屋)ですが、アール・デコとして知られる、幾何学模様の装飾に包まれたその建築スタイルは、1920〜30年代にかけて、世界中の都市に広がったものでした。
横浜では、ちょうど関東大震災からの復興を遂げつつあった昭和はじめの頃から、こうしたアール・デコ建築が都市を飾り始めます。その背景にあったのは、「モダニズム」と呼ばれる新たな生活・文化の潮流でした。ファッション・音楽・映画・乗り物など、都市はモダンな文化の発信地となり、人々は百貨店・映画館・カフェー・ホテルなどの商業・娯楽施設に集い、都市の賑わいを生み出しました。
特別展「モダン横濱案内」では、モダンと呼ばれたかつてのハマの街に、皆さまをご案内します。当時の人々が感じていたモダンなくらし・文化とは何だったのか。ハマの街をぶらりと歩くように、モダン都市の雰囲気を感じてください。
また【横浜の都市文化を探る】という統一テーマでの関連展示として、
横浜開港資料館
では
企画展「ときめきのイセザキ」
を、
横浜市史資料室
では
展示会「戦後横浜の復興を支えた文化人たち」
を開催中です(いずれも1月30日まで)。どうぞあわせてご観覧ください。