横浜都市発展記念館

1945(昭和20)年の第2次世界大戦の終結から80年を迎えました。この間、日本は戦争のない時代を過ごすことができました。80年間という時間は、1868(明治元)年の戊辰戦争から西南戦争、日清戦争、日露戦争、第1次世界大戦を経て、満洲事変、日中戦争、そして第2次世界大戦の終結までの77年間を越える時間でもあります。一方、世代交代によって戦争を体験した人びとは少なくなり、その記憶は薄まりつつあります。かつて体験者から戦争の話を聞くことができましたが、すでに困難な状況になっています。そうしたなか、地域に目を転じると、神社や寺院、公園、さらに景観には、近現代の戦争を語る“モノ”、痕跡などが数多く残っています。これらは地域に刻まれた「戦争の記憶」です。

本展示では、公益財団法人横浜市ふるさと歴史財団埋蔵文化財センターの発掘成果と、これまでの横浜開港資料館および横浜都市発展記念館、横浜市史資料室の研究成果を踏まえつつ、1853年の黒船来航から1975年のベトナム戦争終結までのおよそ120年間を対象に、地域に残る遺跡や景観、モニュメントなどから横浜と軍隊との関係、さらに過去の戦争の記憶を追いかけていきます。

開催概要

会期
2026年1月24日~4月12日
会場
横浜都市発展記念館
開館時間
9:00~17:00(券売は16:30まで)
休館日
毎週月曜日

企画展「戦争の記憶―横浜と軍隊の120年―」

●主催 公益財団法人横浜市ふるさと歴史財団(横浜都市発展記念館・埋蔵文化財センター)
●共催 横浜市教育委員会/横浜開港資料館
●後援 朝日新聞横浜総局/神奈川新聞社/産経新聞社横浜総局/東京新聞横浜支局/毎日新聞社横浜支局/
読売新聞横浜支局/NHK横浜放送局/tvk/FMヨコハマ/学校法人國學院大學
【会期】 2026(令和8)年1月24日(土)~ 4月12日(日)
【開館時間】 午前9時30分~午後5時00分(券売は午後4時30分まで)
【休館日】 毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は開館、翌平日は休館)
【観覧料】 一般800円/小・中学生および横浜市内在住の65歳以上の方400円
※この料金で当館常設展および横浜ユーラシア文化館もご覧いただけます。
※毎週土曜日、小・中学生、高校生、大学生は無料です。

 ※当館へのアクセスは、利用案内をご覧ください。

展示構成

【第1会場】横浜の軍事遺跡 I(海軍編)
【第2会場】横浜と軍隊の120年

序章 「軍都」と「軍港都市」の狭間で―2つの軍事拠点と横浜―
第1章 幕末・明治時代の横浜と軍隊
第1節 黒船来航―横浜開港と外国軍隊の駐屯―
第2節 神奈川砲台―威圧と儀礼―
第3節 太田陣屋―横浜防衛の軍事拠点―
第4節 東海鎮守府―日本海軍の拠点―
第5節 明治十年西征陣亡軍人之碑―西南戦争―
第6節 「兵隊山」の誕生―大隊区司令部の設置―
第7節 橘樹郡出身征清陣兦軍人招魂碑―日清戦争―
第8節 砲弾狛犬―日露戦争―
コラム1 白船来航
第2章 総力戦の時代へ
第1節 欧州戦乱殉難会員之碑―第1次世界大戦―
第2節 皇太子殿下御野立之跡―陸軍特別大演習―
コラム2 横浜港と観艦式
第3章 関東大震災と満洲事変
第1節 地震発生と被災地の混乱―関東大震災―
第2節 横浜警備隊―神戸原の「兵隊屋敷」―
第3節 横浜憲兵隊―軍事警察の展開―
第4節 横浜市忠魂碑の建立―児童遊園地の慰霊空間―
第5節 軍隊誘致運動の展開―満州事変―
第6節 横浜海軍航空隊―帝都防衛と根岸湾―
コラム3 外国軍艦の入港
コラム4 巡洋艦「アストリア」来航
第4章 第2次世界大戦の勃発
第1節 溝ノ口演習場―射撃訓練と人びとの生活―
第2節 軍工廠の整備―増加する海軍施設―
第3節 本土決戦―地域の軍事化―
コラム5 海軍から見た横浜大空襲
第5章 敗戦と占領軍の駐留
第1節 アメリカ軍の街―横浜市中心部の接収―
第2節 横浜市戦没者慰霊塔―日本の独立と戦没者慰霊―
第6章 冷戦構造下の横浜
第1節 高射砲部隊の新設―再軍備と自衛隊の駐屯―
第2節 岸根兵舎と野戦病院―ベトナム戦争―
第3節 横浜ノース・ドック―革新自治体と戦車闘争―
コラム6 独立後の軍事交流

①出兵の拠点となった西南戦争時の横浜港

①出兵の拠点となった西南戦争時の横浜港
1877年4月14日 『イラストレイテッド・ロンドン・ニュース』 横浜開港資料館所蔵

②歩兵部隊の軍事演習

②歩兵部隊の軍事演習
明治期 『大日本帝国軍人画譜』 横浜開港資料館所蔵

③陸軍特別大演習時の両軍位置要図(於十一月十九日午前十一時)

③横浜市付近火災地域及警備隊並救護機関配置図
1924(大正13)年 横浜都市発展記念館所蔵

④横浜港に停泊する戦艦「比叡」とイギリス巡洋艦「サフォーク」

④横浜港に停泊する戦艦「比叡」とイギリス巡洋艦「サフォーク」
1934(昭和9)年 『横浜グラフ』 横浜都市発展記念館所蔵

⑤本町通りを行進するアメリカ軍の車両

⑤本町通りを行進するアメリカ軍の車両
1953(昭和28)年 奥村泰宏撮影 横浜都市発展記念館所蔵

⑥日露戦争記念の砲弾狛犬 中区・本牧吾妻神社

⑥日露戦争記念の砲弾狛犬 中区・本牧吾妻神社
2025(令和7)年11月撮影

⑦皇太子殿下御野立之跡

⑦皇太子殿下御野立之跡
緑区・金比羅神社

⑧舞岡熊之堂遺跡・照空中隊本部の発掘現場

⑧舞岡熊之堂遺跡・照空中隊本部の発掘現場
埋蔵文化財センター所蔵

関連企画

◎関連講座「開港都市・横浜と2つの軍事拠点」(全2回)

〔日時〕 2026(令和8)年2月21日(土)、3月21日(土)
〔会場〕 横浜開港資料館講堂
〔内容〕 第1回「巨大軍都・東京と横浜」
第2回「軍港都市・横須賀と横浜」
〔講師〕 吉田律人(横浜都市発展記念館主任調査研究員)
〔定員〕 各回先着50名
〔参加費〕 各回1000円
〔申込方法〕 横浜都市発展記念館イベント申し込みページよりお申し込みください。
(下記QRコード)

QRコード第1回申込み用
第1回 申込み
QRコード第2回申込み用
第2回 申込み

◎展示解説(全6回)

展示担当者が見どころを解説します。

〔日時〕 2026(令和8)年1月25日(日)、2月8日(日)、3月15日(日)、
3月20日(金・祝)、 4月5日(日)、4月12日(日)
13時30分~14時15分(各回45分程度)
〔会場〕 横浜都市発展記念館 企画展示室
〔参加費〕 特別展観覧料のみ

◎記念シンポジウム
「地域に眠る文化資源の発掘と活用―横浜市域の“戦争の記憶”を中心に―」

〔日時〕 2026(令和8)年3月7日 13時30分~17時
〔主催〕 公益財団法人横浜市ふるさと歴史財団
〔共催〕 國學院大學研究開発推進機構
〔会場〕 國學院大學横浜たまプラーザキャンパス1号館1503教室(講堂)
〔定員〕 200人
〔参加費〕 無料
〔申込方法〕 事前申込不要